鬼姫マラントデイズ
安心して座ると、凛が後ろを向いて「良かったね」と笑った。


「ありがと、本当に!」


「いやいやー…あれぐらいは理解しようよ!」


「難しいし、本場の人と私ってあんなに違うなんて知らなかったし…」



そう言うと凛はははっと笑う。


……なんか笑う要素あった?



「もー、霧花ったらおかしいなぁ。

前の中学で外人の先生から教わったことぐらいあるでしょ?」


…あー!

そうだ、私は普通の女子高生のはずなのに!


中学校なんて行ってない、なんてこと言ったら絶対『普通』じゃなくなる!



「あ、はははー…む、昔から苦手でさ…」



「そーなの?

ま、がんばろ!英語と理科なら任せてよ!」


「うん!」





鬼の村のみんな。


私はとっても良いスタートを切ったっぽいです!




だって…



初めてこっちの学園で『絆』が感じられたもん!





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