鬼姫マラントデイズ
すぐさま奥へ行くと、そこはまさに対戦の真っ最中。



平井先輩は、戦闘系の術は苦手なのに…

その中でも得意な青の術を駆使し、相手に対して使っていた。




「大地!今行く!」



律希が日本刀を空中から出し、速すぎて見えない相手に向かって一振りする。



けどその一振りはとてもでかくて…


相手の妖が木の陰に身を隠したのか、目では確認できない状態に。






「…、ありがとう、2人とも」





とりあえず私は、戦う前に平井先輩を助けるという役目がある。


平井先輩の体を支えながら、大きな大木にもたれさせた。




「平井先輩、すいません…こんなになるまで」





傷だらけの先輩。

顔や手は切り傷ができていて、
制服も何ヶ所か破れていた。




きっと自己犠牲の青の術を使って…一時的に体力が低くなったから、こんなに傷だらけなのだろう。




…本当に先輩には、頭が上がらない。







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