鬼姫マラントデイズ
冗談交じりに言って、3人笑い合う。


律希は呆れた表情だったけど、さ。




…よく考えれば最近は律希の新しい表情も発見できる。




ちょっと…嬉しいなぁ、やっぱり。






「じゃあ行こっか2人とも。

僕もあと20分程したら生徒会会議始まるしさ」




「はぁーい…って、私たち裏生徒会って言っておいて全然生徒会っぽくないよね?」




「そんなことないだろ。

学園をある意味守ってる」





…本当に、ある意味って感じだよ。



表向きはただの噂にすぎない存在。


けれど本当は学園に現れる物の怪を妖に戻してこっそり生徒を守っている。




ちょっとした…えっと、あれだ…なんて言ったっけ…





そう、ヒーローだ!


かっこいい響きじゃないの、うん。







「ま、なんだかんだかっこいいこの場所、

私は大好きだけどね!」





そう言って私は少し前にいた2人に駆け寄った。



同時に振り返った2人の肩をつかむ。





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