鬼姫マラントデイズ
「…俺のこと、信じられないか?」




「…え?」





見上げると、少し悲しそうな顔をした律希が立っていた。




…え、ちょ、待って。



そ、そんな顔しないでよ…多分無意識だろうけど…





「…なら別にいい」




「あ、ちょ待って!」




急いで帰ろうとする律希の手首をつかむ。


すると律希はくるっと振り返って…にやり、と笑った。




…ん?

あ、あららー…?






「じゃあ話してくれるよな?」


「い、いや…あはははははー…」




逆に手首をガシッと掴まれる。



いや、なにこれ⁉︎騙されちゃった感じ⁉︎





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