鬼姫マラントデイズ

鬼の一族の中でも…そんな高度な術を扱えるのは、数人しかいない…！





「くそっ…！」



「！律希…！」





今飛び込んでも…足を引っ張るだけかもしれない。



けど、今律希はさっきの風を刀で弾いたせいで、後ろから倒れたままだ。





すぐに敵は、術をしかけてくる。




それも…高度な術を！





「…碧色の毒雨」





そんな時、小さく聞こえた…男性の声。



その声に私は過度に反応した。





「…碧色の…毒雨って……


、危ない！」





木から大ジャンプをして、私は律希の前に飛び降りた。


目の前にはまだ倒れ込んでいて、私に驚いた顔を浮かべている律希。





「律希、やばいから！

ごめん！」