鬼姫マラントデイズ
私は律希の刀を左手に取る。



うぅ、ぅぅ…結構重い…ずっしりくる。



け、けど…早くここから逃げなきゃ。




『毒雨』にやられる!!




「本当にごめん!」



「は?って、

お、おい!ちょっと待て!!」




ごめん律希、待てない!



私は拒む律希を無理矢理…


右手で抱き上げた。

そして彼の足を刀がつかないように左手で支えた。


俗に言う



『お姫様抱っこ』




と言われるもの。




…勉強で見た時は、お姫様な女の子がイケメン王子に抱き上げられる図だったけれど。





今は…我慢して!




< 201 / 304 >

この作品をシェア

pagetop