鬼姫マラントデイズ
「行くよ!」



「お、おい…!」




もう、少し黙っててよね!


結構重いんだよ、刀もあるし!




私は全速力で森の木々の間を抜け、今はもう生徒がいないであろう裏庭に走って来た。

その中でも奥の方にある、大木で私は足を止めた。


…律希は観念したのか、動いていない。



「…ハァ…ハァ……


もう、大丈夫、だよね…ハァ…」




まず刀を大木の根元に置いた。



…って、え⁉︎



か、軽っ!




「律希かっる!」



「…早く下ろせよ」




「ごめん!」







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