鬼姫マラントデイズ
その問いに答えることはできなかった。



答えようにも、涙が次から次へと溢れ出てくるのだから。



「ぅぅ…あぁ……」




人間界に来て、楽しかった。


金鞠に出会えて。

凛に出会えて。

平井先輩に出会えて。

名も知らぬ猫又さんに出会えて。



律希に出会えて。







「…な、んで…

私はもう、追放されたじゃない…!」





恐怖感に、襲われた。



昨日…一晩中考えに考えて、ひたすら考えて。




…けど、答えは依然2つしかなかった。




今まで通りに過ごすこと。

けど、これには大きなリスクがある。

大好きな皆を、危険に晒すことになる。





もう1つは…



皆と関わらないこと。







だって、気付いたから。



私たちに攻撃してきた鬼の目的は…私じゃない。




私の周りにいる、陰陽師たちだということに。






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