鬼姫マラントデイズ
*
「あ、おはよ霧花。
遅刻ギリギリじゃん?」
教室に入り、席に座った途端凛に挨拶をされる。
…いつもなら、当たり前で…嬉しいはずなのに。
「…あ、うん…ちょっと寝不足でさ…」
「へぇ〜。
あ、ちょっと昨日の国語課題で聞きたいことが…」
「ご、ごめん!
ちょっと私…用事あるから!」
「え⁉︎
ちょ、ま…霧花⁉︎」
教室を出て、当てもなく学園の中をうろつく。
唇を噛んで…ただ「ごめんなさい」を繰り返す。
足の向く先に任せて、私は早歩きで廊下を進む。
SHR開始のチャイムが鳴っても、その足は止まらなかった。
…今戻っちゃ、ダメだ。
SHRが終わったら、きっと凛に話しかけられるから。
私が結局教室に戻ったのは1時間目が始まる寸前。
具合が悪く、保健室に行っていたとウソをついた。
「あ、おはよ霧花。
遅刻ギリギリじゃん?」
教室に入り、席に座った途端凛に挨拶をされる。
…いつもなら、当たり前で…嬉しいはずなのに。
「…あ、うん…ちょっと寝不足でさ…」
「へぇ〜。
あ、ちょっと昨日の国語課題で聞きたいことが…」
「ご、ごめん!
ちょっと私…用事あるから!」
「え⁉︎
ちょ、ま…霧花⁉︎」
教室を出て、当てもなく学園の中をうろつく。
唇を噛んで…ただ「ごめんなさい」を繰り返す。
足の向く先に任せて、私は早歩きで廊下を進む。
SHR開始のチャイムが鳴っても、その足は止まらなかった。
…今戻っちゃ、ダメだ。
SHRが終わったら、きっと凛に話しかけられるから。
私が結局教室に戻ったのは1時間目が始まる寸前。
具合が悪く、保健室に行っていたとウソをついた。