鬼姫マラントデイズ
「なに言ってんの」



え…?



バっと勢い良く振り返ると、そこには




律希が立っていた。





「…あ、律希………」



「聞いた、お前凛を無視してるらしいじゃん」



「っ、!」




突然、オブラートに包むわけでもなく、もう超特急でピンポイントを責めて来た。


…ま、彼はこうゆう人だ。




けどそれは、嫌いじゃない。

むしろ…楽で、好きだ。




きっとオブラートに包んで物事を言っても、なにもないと感じている部分があるんだと思う。


勘違いする人もいるみたいだけどさ、私は好きなんだよね、そうゆうとこ。






「…ごめん、ちょっといろいろあって、さ」




ちょっと濁しながら言う私に、律希はわざーとらしくため息をついた。


そして呆れたような目で私を見てきた。





< 215 / 304 >

この作品をシェア

pagetop