鬼姫マラントデイズ
「…お前さ、俺等が気がつかないとでも思ってるわけ?」




「……へ?」




つい、間抜けな返事をしてしまう。


だ、だだだってさ、


もっと責められると思ってたから。




…てゆうか、なにに気がついているんだ…?






「俺等を意図的に襲っている妖が…


鬼だってことぐらい、戦ってすぐ分かったっつの」





「え!
う、うそぉ……」




「鬼斬り陰陽師ナメんな。

本業は鬼退治だよ」






…すいません、ナメていましたかもです、はい。




だって…全然気がついた様子してなかったし…?





「お前に気使ってたの、俺も大地も。

凛にだって一応俺から話してあるし?」





「り、凛も知ってたの!?」




「ああ、昨日教えた」





い…いつの間に……!



陰陽師ネットワーク、恐るべし……!






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