鬼姫マラントデイズ
≪第7章≫再会
*
1人、月を見上げ彼女を思ふ。
表では可憐で完璧なお嬢様。
けれど本当は元気な普通の女の子。
いつも笑顔で隠しているけれど、小さい頃から時々切なそうな顔をしたのは分かっていた。
何度も何度も、救ってあげようって…そう思った。
けど、救えなかった。
親から言い渡された婚姻を、すんなり受け入れたのは…仲良い友達であり、幼なじみだったから。
彼女もすんなり受け入れた。
…純血である自分が、彼女と結婚する。
それは、彼女を救えることだと…そう思っていたのに。
彼女は、15歳を迎えた数ヶ月後に
突然、1人で旅立ってしまった。
1人、月を見上げ彼女を思ふ。
表では可憐で完璧なお嬢様。
けれど本当は元気な普通の女の子。
いつも笑顔で隠しているけれど、小さい頃から時々切なそうな顔をしたのは分かっていた。
何度も何度も、救ってあげようって…そう思った。
けど、救えなかった。
親から言い渡された婚姻を、すんなり受け入れたのは…仲良い友達であり、幼なじみだったから。
彼女もすんなり受け入れた。
…純血である自分が、彼女と結婚する。
それは、彼女を救えることだと…そう思っていたのに。
彼女は、15歳を迎えた数ヶ月後に
突然、1人で旅立ってしまった。