鬼姫マラントデイズ
「ごめんなさいね、霧花。
お母様は…遠くへいってしまうことになるわ」
「嫌だ、お母様!
お願い…いかないで!」
「…霧花、あなたは賢い子だわ。
まだ3つなのに…言葉もスラスラ話せるし、知識も豊富。
鬼として申し分のない人生を過ごせるはずだったのに…
ごめんなさい、お母様のせいで、
あなたは鬼として生きられなくなるかもしれない」
きっと、賢い母親は知っていた。
いつか、霧花が鬼の一族から追放されるということを。
「お母様…どうゆうこと?」
「…今は分からなくてもいいわ。
けど、いずれ分かる時が来るでしょう。
きっと…私を恨むわ」
「お母様、私はお母様を恨むことなんてない!
だって、
お母様は私の、唯一のお母様だもの!」
その言葉に
母親の目から…溢れんばかりに涙が流れた。
「ぅ…あ、ごめ、んなさい…きり、か……」
「お母様、泣き止んで…?」
母親は落ち着くと、
続きを話し始めた。
「霧花、よく聞いて。
あなたはいつか、鬼斬り陰陽師に会うかもしれない。
鬼斬り陰陽師にはね、特に優れた力を持つ若者に受け継がれる力があるの」
「ちか…ら……?」
そう、と母親はうなずいた。
「青の術に黄の術に…赤の術。
鬼斬り陰陽師たちも、赤の術にたけているものが多いわ。
この世で3人しか習得できない術よ」
霧花は、泣くことなく、
この言葉をただただ聞いていた。
お母様は…遠くへいってしまうことになるわ」
「嫌だ、お母様!
お願い…いかないで!」
「…霧花、あなたは賢い子だわ。
まだ3つなのに…言葉もスラスラ話せるし、知識も豊富。
鬼として申し分のない人生を過ごせるはずだったのに…
ごめんなさい、お母様のせいで、
あなたは鬼として生きられなくなるかもしれない」
きっと、賢い母親は知っていた。
いつか、霧花が鬼の一族から追放されるということを。
「お母様…どうゆうこと?」
「…今は分からなくてもいいわ。
けど、いずれ分かる時が来るでしょう。
きっと…私を恨むわ」
「お母様、私はお母様を恨むことなんてない!
だって、
お母様は私の、唯一のお母様だもの!」
その言葉に
母親の目から…溢れんばかりに涙が流れた。
「ぅ…あ、ごめ、んなさい…きり、か……」
「お母様、泣き止んで…?」
母親は落ち着くと、
続きを話し始めた。
「霧花、よく聞いて。
あなたはいつか、鬼斬り陰陽師に会うかもしれない。
鬼斬り陰陽師にはね、特に優れた力を持つ若者に受け継がれる力があるの」
「ちか…ら……?」
そう、と母親はうなずいた。
「青の術に黄の術に…赤の術。
鬼斬り陰陽師たちも、赤の術にたけているものが多いわ。
この世で3人しか習得できない術よ」
霧花は、泣くことなく、
この言葉をただただ聞いていた。