鬼姫マラントデイズ
涙のクチヅケ
*
目を開けると、
そこは、闇。
ここは…どこ?
見渡しても、なにも見当たらない。いや、まず私の体があるのかも定かじゃない。
意識だけが生きているような、そんな感覚。
闇の中、助けてと叫びたくても…声なんか、でない。
腕を伸ばしたって、誰も掴んではくれない。
ねえ、助けて。誰か、私に気付いて。
誰もこちらを見てくれないこの感覚は、昔部屋で1人ぼっちだった感覚と似ている。
昔を思い出した刹那…奥から一筋、眩しい光が私の方向へ伸びてきた。
光は人の影を映し出している。
……律、希…?
ないと思っていた目を少し細めながら、影を見つめる。
目を開けると、
そこは、闇。
ここは…どこ?
見渡しても、なにも見当たらない。いや、まず私の体があるのかも定かじゃない。
意識だけが生きているような、そんな感覚。
闇の中、助けてと叫びたくても…声なんか、でない。
腕を伸ばしたって、誰も掴んではくれない。
ねえ、助けて。誰か、私に気付いて。
誰もこちらを見てくれないこの感覚は、昔部屋で1人ぼっちだった感覚と似ている。
昔を思い出した刹那…奥から一筋、眩しい光が私の方向へ伸びてきた。
光は人の影を映し出している。
……律、希…?
ないと思っていた目を少し細めながら、影を見つめる。