鬼姫マラントデイズ
「…霧花。

…もう俺は、分からない。


君の…望む通りに………」





「妖矢…!」





憔悴している妖矢は、今にも倒れそうで。




私は彼の体を支えるべく、妖矢の肩を持ち上げた…





ドガアアアアアァァァァァン




…刹那、屋敷の一部が壊れるような、




轟音が響いた。





「きりかぁー!どこーーー!!」




「助けに来たから、霧花!」




「霧花、返事をしてくれ!」







「…裏生徒会は、無断欠席は許さねえ!!」







…み、んな…?





なんで…ここに。




今、鬼の村は新族長のお祝いで数百人もの鬼が詰めかけている。





いくら皆が強くても…無茶だ!





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