鬼姫マラントデイズ
「逃げ、て、皆…!」




「…霧花、あいつらは君の…!」




「妖矢、お願い!

…その先は…言わないで」






続く悲鳴と轟音に耐えられず、耳を手で覆う。




その前に術をすぐに唱えて…私たちがいる部屋の扉が簡単には開かないようにする。





「霧花様、妖矢様!どこですか!」





部屋の前をドタドタと走る使い達。




「皆、いまの現状は!?」




私たちが部屋にいると察した1人の女の使いが、部屋の前で小声で報告を告げる。






「皆が飲んでいた酒には、鬼を対称とした強力な睡眠薬が入ってました。

鬼は元々酒好き…1部の女と子供以外は、皆が寝てしまっています。


この屋敷にいた見張りの兵を合わせても、戦える鬼は50人しかいません!」





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