鬼姫マラントデイズ
*
「…ありがとう、皆。
もう大丈夫よ、私は」
「ですが、霧花様…」
「元人間界に住んでいた鬼よ?
そんなナメてもらっちゃあ困るわ」
鬼達は返す言葉もないようで、下を向く。
けどすぐに私の方を見ると…バッ!と腰を90度に曲げた。
…勢いがよすぎて、少しびっくりした。うん。
「…ありがとうございました、霧花様!
どうぞ、御幸せに!」
…ほらね。
鬼が残酷な妖なんて、嘘だって。
鬼は、こんなにも優しく、綺麗だもん。
「いらっしゃいませ」
澄んだ綺麗な女の人の声が、私に向けられる。
それにちょっと笑うと、足を進めた。
「…あら、お客様。その服…」
「?えと…なんでしょう?」
私がそう言うと、店員さんは赤らめて「すいません!」と謝った。
「いえ、恥ずかしながら息子と同じ高校でして…
すいません、急に」
「…ありがとう、皆。
もう大丈夫よ、私は」
「ですが、霧花様…」
「元人間界に住んでいた鬼よ?
そんなナメてもらっちゃあ困るわ」
鬼達は返す言葉もないようで、下を向く。
けどすぐに私の方を見ると…バッ!と腰を90度に曲げた。
…勢いがよすぎて、少しびっくりした。うん。
「…ありがとうございました、霧花様!
どうぞ、御幸せに!」
…ほらね。
鬼が残酷な妖なんて、嘘だって。
鬼は、こんなにも優しく、綺麗だもん。
「いらっしゃいませ」
澄んだ綺麗な女の人の声が、私に向けられる。
それにちょっと笑うと、足を進めた。
「…あら、お客様。その服…」
「?えと…なんでしょう?」
私がそう言うと、店員さんは赤らめて「すいません!」と謝った。
「いえ、恥ずかしながら息子と同じ高校でして…
すいません、急に」