鬼姫マラントデイズ
その返答に、自然と笑みがこぼれる。




なんか嬉しい。うん。




この服でこの店に来るのに…ちょっと勇気が必要だったけど、さ。






「…皆はどこかなぁ」




鬼達の調べによると、



今日は皆…ここに集まるはずなんだけど。






店の一角、1つの倉庫部屋。


それが目に入った途端、私は苦笑した。





「…ここで金鞠と出会ったんだよなぁ」





カチャ…そう音をたてて、そのドアは開いた。





…いや、実を言っちゃうとさ。



本当は開かないように術がかかってたんだけど…解いちゃった。つい。





…ま、術がかかってた…これが何よりの証拠でしょ?






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