鬼姫マラントデイズ
「誰!?」




懐かしい、唯一無二の親友の警戒するような声。





けど、彼女も私を視界でとらえた途端…すぐに声を出すのをやめていた。





そこにいた、他の3人もそう。





小さい妖狐ちゃんはもうすでに泣きそうになっているし、



大分大人びた…もう大学生だからか…の、男の先輩はびっくりした表情のあと、満面の笑みを浮かべた。



より一層綺麗になった親友は妖狐ちゃんより先に涙を流していた。





…赤のメッシュが入っている髪の、


相変わらずイケメンなあの人は。










「……おかえり」







そう、笑って言った。







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