鬼姫マラントデイズ
まあ他の生徒会メンバー…って言っても全員で3人らしいけど、はいろいろ完璧なんだって。



対応の他に言うとすれば、生徒会が一声あげればなんでも思い通りになるということ…


怖い!


けど生徒会が悪い奴らじゃないおかげで…学園はギスギスしてないけどね!

でもみんな…知らず知らずのうちに、なんとなーく生徒会の支配下にいる感じがして…嫌。




つまり、生徒会の『声』で学園は簡単に動いちゃうの。



つい先週も、生徒会が提案した『生徒のために中庭の噴水を設置する』がちょー簡単に通って、今は工事中。



「……とかそんなこんなで、生徒会はすごいんでしょ?」


「そ…で、うちの学園の噂の1つなのよね、裏生徒会ってのは」



噂……?


思い出すだけで…嫌な気分になる。


私の正体を知ったあいつは…裏生徒会のメンバー?


つまり…この学園の生徒…?



「噂によると…裏生徒会ってのは学園のいろいろな問題に全て関係してるらしいの」



「『問題』…って、全然この学園問題ないじゃん」



現に絶対権力を持つ生徒会が問題を防いでるんだから。



「いやぁ、それが本当はいろいろあるらしいの。


些細なことから…学園そのものに絡む大きなものまで」



「例えば?」


「1回この学園、ある大富豪に土地を狙われたらしいんだ。

けど、すぐにその問題は解決したの…良い方向にね。

それと同時にその大富豪がやっていた悪事を全て晴らしたんだって…


けどそれは警察や探偵に頼んでなんかない…


『裏生徒会』が全て取り仕切ったって、噂」



悪事を全て…晴らしたぁ?


そんなのできるわけない!


「だってただの高校生だよ?

大富豪の悪事なんて…!」



「分かるんだってさ、それが」



嘘ぉ……




< 35 / 304 >

この作品をシェア

pagetop