鬼姫マラントデイズ
もう私、羞恥の2文字を捨て去るから!


さあ笑え!



目をぎゅっと閉じて大きな笑い声に耐える準備をしたまま…



数十秒経過。




……あれ?




ふっと視線を戻そうとしたところで、律希の手が私の頭を抑え、阻まれる。


…頭痛い。離してよ。



「……別に面白かったわけじゃない。


ただ…俺は、そっちの方がいいと思う」



「……へ?」



ほ、めてくれた…



あの、バカ陰陽師が……?







「明日は鬼斬り一族が壊れるよ…?」


「演技でもないこと例えにするなよ⁉︎」




だって、それほどびっくりだったんだもん。


コイツが…人を褒めるなんて。




「なぁんだ、ま、ありがと。

絶対笑われると思ったんだよね!」



白い歯を見せて笑うと、バカ陰陽師はため息を吐く。



「……被害妄想しすぎだっつの。

逆に俺は…あぁ、もういい!


活動のことについて話すから、よく聞け!」



「りょーかいしましたー。

手短かにねー」




ちょっと慌てた律希に疑問を持ちながら、私は話を急かす。


だって家には可愛い可愛い金鞠ちゃんが待ってるんだからね!



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