鬼姫マラントデイズ
「じゃあ金鞠、行ってくるね。

あと…遅くなったらごめんね!」



「はぁい、行ってらっしゃーい!」




金鞠は意外にもしっかり者で。

昨日1人でも勝手にレトルトカレーをレンジで温めて食べていいたという衝撃事実を目の当たりした。


……たくましい!

そんな金鞠も好きだよ!




マンションから出ると一直線で学園の敷地内へ。

敷地内の入り口にはもう生徒の影なんて存在していなく…




「……やっばい……!」




……全速力で走ることになってしまうのでした。








「昨日は委員会決めするとか言っておいて結局学級委員しか決まらなかったからね。

これから全員の委員会を決めようか」




担任が学級委員の2人に紙を渡すと、女子の方は次々と黒板に委員会名を書いていき、男子の方は進行役になったのか話し始める。





「えっと、この黒板に書かれているのが全ての委員会です。

しかし、1年生から生徒会役員は出ないのでここにはバツ印をしておきます」



その言葉と同時に、学級委員の女子の方…もとい、桜田 唯(さくらだ ゆい)は『生徒会』と書かれたところの下にバツ印をつけた。

唯は昨日、律希が呼んでるよと伝えてくれた子。



さらっさらの黒髪を耳下ぐらいで2つにまとめていて、
身長は155ぐらいの小柄な女子。


青のふちありメガネをかけていて、クラスきって…いいや、学年きっての秀才だとか。


入学式も新入生代表だったしね。




男子の方は黙々と資料を見ている。


彼は黒髪の長身で、黒のふちメガネをかけている。
メガネでよく分からないけど、素顔は超イケメンだとかそんな噂もある。



2人が私のクラスの学級委員なのだ。




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