sparkling night
トシとヒロキはフロアで
女の子を誘って踊っている。

俺はとゆーと、そんな2人についていけず、フロア隅のカウンターにグラスを置きタバコを手にとった。

タイプの子がいないわけじゃない。
可愛い子なんてたくさんいるじゃないか。

ただ、自分から声をかける行動に奮い立たせる程ではなかった。

適当に飲んで終電で帰ろう
そんなことを思いながら
楽しそうなトシとヒロキを遠目で見つめタバコをふかす。

「フロア、いかないの?」

話しかけられて左隣を見る。


カウンターに突っ伏して、
下から見上げるように
俺をみている。

なんか苦手だから。
友達に付いてきただけだし。


「そーなんだ。
私も友だちに半強制的に連れてこられちゃって...ここいていーかな?」


「どうぞ、俺そのうち帰るし。」


「え?え?!
そーなの?帰っちゃうの?終電で?」

女の子はガバッと態勢を起こして
まん丸な目で聞いてきた。


俺は、そうとうなづいた。
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