私の彼は獅子舞男子❗️
え⁉︎ いきなり⁈
「ほら、お前も入れよ…!」
いきなりそう言われて、頭が真っ白になった。
「え⁉︎ シシ…マヒ⁈」
彼は黙って、その細いのに筋肉質な左の腕でわたしをぐいとひき込んだ。
獅子舞の中に。
わずか布一枚、
それだけの世界。
獅子舞の中。
彼の、匂い。
彼の、汗と体。
その極く狭い空間の中から、
外の祭囃子と、喧騒に気づくのに、ずいぶん時間がかかった気がする。
彼が目の前にいる、わたしは彼の後ろで、獅子舞の、体の部分にいる、体の部分を担ってる。いつのまにか。
彼は、獅子舞の、頭のところ、あの、口をパカパカさせて、子供達の頭を齧るあれ、
を担ってる。
パカパカ
パカパカ
って、
子供達の頭を、齧ってる。
彼は、子供達の頭を齧って、
彼らの幸せを齧り願っているんだ……
わたしの胸の中心が、なんだか締め付けられるような、痛いような感じがした。
なんでだろう、
ただ、獅子舞の体の部分から、獅子舞の頭の部分の彼を感じているだけなのに……。
いきなりそう言われて、頭が真っ白になった。
「え⁉︎ シシ…マヒ⁈」
彼は黙って、その細いのに筋肉質な左の腕でわたしをぐいとひき込んだ。
獅子舞の中に。
わずか布一枚、
それだけの世界。
獅子舞の中。
彼の、匂い。
彼の、汗と体。
その極く狭い空間の中から、
外の祭囃子と、喧騒に気づくのに、ずいぶん時間がかかった気がする。
彼が目の前にいる、わたしは彼の後ろで、獅子舞の、体の部分にいる、体の部分を担ってる。いつのまにか。
彼は、獅子舞の、頭のところ、あの、口をパカパカさせて、子供達の頭を齧るあれ、
を担ってる。
パカパカ
パカパカ
って、
子供達の頭を、齧ってる。
彼は、子供達の頭を齧って、
彼らの幸せを齧り願っているんだ……
わたしの胸の中心が、なんだか締め付けられるような、痛いような感じがした。
なんでだろう、
ただ、獅子舞の体の部分から、獅子舞の頭の部分の彼を感じているだけなのに……。