【短】俺の花嫁!
――煌 Side――
『……え、来週?』
俺の家で、茉央の作ったナポリタンを食べながら、来週、茉央の両親に挨拶に行く旨を伝えると、茉央の素っ頓狂な声が返ってきた。
「ダメ?」
『……いや、ダメじゃないけど…。』
「けど?」
目の前にいる茉央を見つめると、茉央はうっ…と言葉を詰まらせて、顔を俯かせた。
心なしか、頬が赤い気がする。
また照れてるのか。本当に見ていて飽きない。
『きょ、今日、煌の家に挨拶に行ったばかりじゃない…。』
恥ずかしいのか、いつもより小さな声で抵抗する茉央。
可愛すぎる。
茉央に再会して、付き合ってから、より一層茉央への愛が止まらない俺。
今すぐにでも茉央と結婚したい衝動を必死に抑え込んでることさえも、このツンデレなお姫様は全く気付いていないんだろう。