オムライスは世界を救う
オムライスは産声をあげる




私の嫌な予感は当たるのよ。

うん。


今までもそのチカラで幾つもの山を乗り越えてきた。


たまには乗り越え損ねたけど…


それでも、自分らしく生きることは諦めたことはない。


だからこれからもそう生きていくの。


んで、まぁるく可愛いおばあちゃんになって、介護なんてされないまま、アッサリと死ぬのよ。


……漠然とそんな人生設計立ててたのに…


ここって…まさかね…


真っ白…な世界にピンクの可愛い扉がある。


その扉から嫌な予感がビリビリ感じるほどしてくる。


ダメだ!!


こんな予感がする扉なんて開けちゃダメ!!


…そう思っていたらアッチ側から開いた。


思わず扉を押さえちゃったよ。


『すみませ〜ん!!


もしも〜し!!?


開けたいんですよ〜!!』


綺麗なソプラノが白い空間に響く。


すると私の力はスルッと無くなり、扉はゆっくりと開いてしまった。



チッ


ずっと開かなければ良かったのに!!


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