空の色
プロローグ

『どうしていきなり別れるなんて言うんだよ!!』

『理由なんて簡単だよ。嫌いになったの』

『嫌いになったって理由になってないだろ!!』

私は後ろを向き、グッと涙を堪えた。

(ごめんね。本当は嫌いになんかなってないよ)

助けてくれたあの日から気持ちが変わったことなんて一度もない。

『未羽(ミウ)!?ちゃんと話しをしろ・・・』

『うるさい!!話しはもう終わり!!さようなら・・・』

私はその場を足速に去ることしか出来なかった。
顔を見ると涙が出てしまうから・・・

立ち去りながら堪えていた涙がポロポロと溢れた。

(これでよかったの・・・これで守ることが出来た)

でも私の気持ちは変わらない。
私の中では時間は止まったまま・・・

ねぇもし本当のことを知ったら、私のこと見つけて
また側にいてくれるのかな??・・・

私は信じてるよ
心の中の気持ちの時間は止まったままだけど
いつも時間が動いている空を見上げながらずっと待ってるから・・・





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