不器用な俺の恋
5限は、佐山の授業だった

「七瀬と何をはなしたんすか?」

やっぱり、皆の興味は同じ


「んーーなんか、話をそらされまくってなぁー
変だよなぁ…あんな、普通に会話すると思ってなかったし……」


心構えしてなかったから、テンパったわけね…


「そうそう!北島が俺らに協力してくれるって!
北島から見ても、七瀬がおかしいから
今日、七瀬に尋問したら、結果報告あるから、明日話すな!」


「「「おおおおお」」」


さすが、北島先輩!

女同士だと、話しやすいだろうしな!

なんだかんだ…やっぱり結が好き

声聞いたら、嬉しい

姿みたらホッとする

笑ってたら、俺も元気になる


あんなに俺んち拒否したのに……


佐久間のこと好きとは言わなかったけど


仮でも、なんでも彼氏だし…


佐久間も男だし…


うわぁぁぁ!!!!



変な想像した……


最悪……マジで……やだ


部活、頑張ろ



って…体育館に向かう途中


北島先輩がいた


「森田君だよね?」

「はい」

「結、何か森田君に言ってた?」

「別に… 」

「そう… 」

「あの……今日、尋問するんですよね?」

「うん、でも…佐久間君も来るらしくて」

「そりゃあ聞きにくいですね
菅井先生のクラス、なんだかおかしいので、俺らも調べてます」

「そっか! 森田君、結ね……
君のこと、ヒーローだって、言ってたよ!
覚えてる?」

「えっ?……いえ」

「思い出してあげてね!じゃ!」









「え」








どういうこった?





俺……いつ?結を助けた?




覚えてない!!




まったく!!





そればっかり考えて、部活に身が入らない





今日は、眠れない自信がある!!
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