不器用な俺の恋
佐久間の気持ち
結は、嘘がつけない

俺のこと好きだよって言う

だから、あたしを好きでいてって…

だったら、笑って欲しい


結は、中庭に行かなくなった


ジュースも人に頼む


週に3日間はクラスが別になる


それだけでも、結がいなくなる気がして

俺は、辛い


結は、新学期になってから、泊めて欲しい

って、うちに来た

抱いて欲しいって…

断った

結が俺を好きになったらな!って…


「だよね……」


辛そうな顔、みたくなかったから、一晩中

結を後ろから抱きしめた

んで、2人で泣いた


結は、自分の体が汚いから、俺が拒否したとか思ったみたいで

そこは、全力で否定しまくった!


結は、無理して笑うようになった

今にも壊れそうな、結がほっとけなくて

教室で触れるだけの、キスをした


「ごめん…」

そう言って、泣く結を1人にして俺は、教室を出た



翌日、結が入院した


自殺未遂したんだ…


なんで… お前のヒーローは、俺じゃないんだよ



帰りの電車は、森田と一緒で


彼女と仲良く笑っていた


俺は、なんで…ヒーローと結を引き裂いたんだ…





結に会いたくて、病院に行った



左目が見えなくて、右目も見えづらいこと

やっと話してくれた

中庭に行くのやめたんじゃなく

いけなかったんだ…



「ばか!俺が結の目になるから!な?」



こわい

こわい


真っ暗は、嫌だよって…

子供みたいに泣くから、俺まで泣いちやって


だけど、このことは誰にも知られたくないからって…2人の秘密にすることにした


リストバンドをずらしたら
結の右手首は、傷だらけだった


傷の数には、足りなかったかもしれないが
傷にたくさんキスした

真っ赤になった結を初めて見た

俺にもそんな顔するんだ…

「好きだ…」

自然と口から出た

「ふふっありがとう!」

まだ、結から本気の好きは貰えないけど

結と初めて、ディープキスをした


そして…

「結より、長生きするって誓って?」

そんなこと言うから

また、キスした

「よし…とぉ…おね…いぃっ…」

「誓う!結…俺のそばにいろよ?」

「うん…はなさないでね……」


3回目のキスは、結も答えてくれた

確かめ合うように、長い間してた


俺の理性が飛んでしまわないように


結を抱きしめて


「退院したら、泊まりに来いよ」


結のおでこにキスして


「待ってるからな!!」


病室を出た


俺ばかり結を好きなのは、わかってる

結が俺とつき合っているのは、スポ進を

守るためってのも


だけど、結がかわいすぎてヤバイ


結を守ろう!!


結の目になる!!


結を惚れさせる!!


目標が出来た!!

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