不器用な俺の恋
今日は、特特進の日
ずっと一緒にいてくれた
寮生活なのに、お昼も学食で一緒
薫にばったり会ったけど、しげくんが追い払った
愛されてるなって、想う
幸せだなって
そう思うたび、早く好きにならなきゃって
焦る気持ちが沸いてくる
帰り道もずっと、手を繋いでくれた
学校行ったからかな…
なんか…シンドイ
「しげくん…」
「どうした!!」
「ちょっと…」
家まであと少し…
道端で座り込んだ
「家の人、呼んでくる」
「いや!行かないで!!」
「結!すぐそこだから…」
「お願い!!」
怖かった…
1人になって、真っ暗になって、血を吐いて
頭が痛くて、心臓が痛くて
死んでしまう
なんでかな…
そんな気がして…
ポケットから、携帯出した
「家にかけるから、話して…」
しげくんに渡した後、しげくんの胸に頭を埋めた
目を開けたら、病院だった
「森重くんがいてくれて、本当によかったわね!」
「しげくん…は?」
「寮の門限あるから、帰らせたわ!
もう、22時よ!寝なさい!」
過労だったみたい
そういえば、ずっと片付けしてた…
情けない…
「結は、森重くんのこと好きなのね!」
「え?」
「見てたら分かるわよ!土曜日
森重くんの両親と食事会だからね!」
好きにならなきゃって思ってたけど
あたし…
しげくん…が好きなんだ?
「え?おかあさん!今、なんて?」
流すとこでした!!
「だから、土曜日、森重くんの両親と
食事会って言ったの!!」
エエエエエーーーーー