不器用な俺の恋
俺らが卒業するときの佐山の歳

28歳

この歳に同窓会をしようと約束した

ホテルでの立食パーティーだ

幹事は大塚

佐山とクラス全員が出席だった

大塚の挨拶から始まり

佐山が挨拶

出席をとる

「あれ?森重夫人は… 来ないのか?」

「すみません!遅刻の理由は、来てから
本人がいいますから!」

「なんだろ、遅刻って聞いて安心する」

「いえてる!」

「無断欠席でも、なんか…驚かねえ!」

「うんうん!懐かしいなぁー!!」


皆が、結のこと楽しみにしてる






「ママー!ついたよー!!」

子供の声がした

「確認してきて!!」

「ここであってるよ!!」

「なんでわかんの?」

「この字見たもん!! パパ呼ぶね!!」

「ちょっと!!部屋が違ったらどうすんの!待ちなさい!!」

ギィーー

「こんにちは-!!」

ぷぷっ

浩一そっくり!!

「こらー!!ママを1人にしないでよ!!」

相変わらず、騒がしい!!

「パパーー!ママのお守り大変だった!」

ぷぷっ

「良く出来ました!!」

「もぅ!!浩太郎!!ママのお守りは?」

「はぁーい!」

ミニ浩がまた入り口へ

手を引かれて入って来た結は、全然変わってなかった

「遅れてごめん!! ニコッ
実は、目が見えなくなったの!
今日は、初めての遠出なので、遅刻です」

確かに、目線が誰にも合わない

それも、全く気にしてなくて


ミ「ママー薫がわかんない!」

結「なんで?わかりやすいでしょ?」

ミ「皆、同じみたいだもん!」

結「えっ!薫、おじさんになってないの?」

佐「お前、どんな教育してんだよ?」

結「浩太郎!!今、喋ったのが薫!」

ミ「あ!よく見たら、ちょっと老けてる!」

ぶははははは 大爆笑!!!

子供って…素直!


ミ「かんじのおおちゃんもわかんない!」

大「僕だよ!」

ミ「え!!ママ!!頭に毛があるよ!」

結「うそ!?おおちゃんは、ツンツンだよ!」

大「高校の時だろ?」

結「だって、卒業式もツンツンだったじゃん?皆、伸ばしてたのに!」

大「固定観念はいけません!!」


こんな調子でミニ浩は、クラス全員の今の特長を結に教えた


佐「んで?目は、どうした?」

浩「高校の時からなんだ」


マジ!?驚くと声でないんだな


結「テニス辞めるって…あの時から
左目がね!
慣れたら、どうってことなかったけど」

浩「両方、見えなくなるまでに10年は、あったから日常生活は、全然大丈夫!
料理もできるし、浩太郎が買い物つきあうし、仕事もしてるんだ!」


ミ「ママ、椅子すわる?」

結「うん!座りたい!」

ミニ浩が椅子まで、連れて行き手で椅子を確認させる

結が座ったら、結によじ登って

抱きつく


俺「しっかりしてんなぁ!!いくつ?」

浩「5歳!結が家にいる間、アイマスクしてたから、自然と身についたみたいだよ!」

松「切符とかどうしたんだ?」

浩「乗り物オタクなんだ…
浩太郎、ヘンなとこ結にそっくりで
思い立ったら、すぐ何でも勉強して
覚えるんだ!
切符の買い方は、余裕!
浩太郎は、まだいらないけどな
最近は、エンジンの勉強してるからな」

俺「5歳児に負けた…」

浩「5歳児すげえぞ!何でも覚えるから
ってか、結が何でも教えるんだ
そんなのわからねぇだろって事も
浩太郎が知りたがることは、何でも!
俺は、野球だけだからな」

浩一が結とミニ浩を見た

浩「浩太郎は、結に似てるよ」

俺「顔は、お前だ!ぷふっ」

浩「そっか?」

松「まんまじゃん!!」


ミ「パパー!!薫に、ママとられるよ!」

佐「お前、本当に何を教えてんだ?」

結「薫は、変態だよってね?」

ミ「うん!薫は、変態なんだよね!」

佐「ちがうからな?薫は、カッコイイ男だ!覚えたか?」

ミ「えー!カッコイイは、パパと恭ちゃんなんだよ!」

佐「俺も混ぜて?」

ミ「えー!ママ、どうする?」

結「しょうがないなぁ、キモカッコイイ
に入れよう!!」

ミ「はーい!!」


俺「やった!俺、カッコイイに入ってんだ?」


浩「結の、ヒーローだからな!」






おわり

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