不器用な俺の恋
波瀾万丈!
ヤンキーと付き合い始めて
結は、真面目になった
ヤンキーも真面目になった
もはやヤンキーではなく、健ちゃんだ
その健ちゃんがバイク事故で亡くなった
一緒に遊ぶようになってた信也から
結は家族席にいて、気丈に振る舞って
健ちゃんの家族を支えていたと聞いた
中庭でラブラブする2人が浮かぶ
しばらく休んでいた結が、学校に来た
ずいぶんと痩せていた
それは心配なほど……
HRで佐山が
「七瀬!久しぶりだから、無理するなよ
きつかったら保健室いけよ?」
机に目線が落ちたまま返事もしない
いや、出来ないんだろう……
ここは、健ちゃんと過ごした思い出だらけ
辛いはず
休み時間も教室でずっと机と睨めっこ
痛々しくて、なんて声をかけたらいいのか
結を見ていたら、カバンからタオルを出した
鼻血だ!!
「結!保健室いこう!!」
俺は、結の所に駆けよった
頷いて立ち上がる
みるみるうちにタオルが赤くなる
「俺、先生に知らせる」
浩一が先回りしてくれた
フラフラの結の肩に手を回し支え、歩く
保健室のベッドに座ったら
佐山と保健の木谷先生が来た
結はタオルで抑えたまま
う゛ぇと何度かえづく
吐く物もないのだろう
横に座り必死に結の背中を擦る
そんな様子を見て
「病院行こう」「そうですね」
佐山と木谷先生が言う
結は顔を横に振る
「結……病院行った方がいい」
全く止まる気配のない鼻血
結が俺にもたれ掛かる
「これ、使ってないから!!」
浩一が自分のタオルをとってきた
結のタオルはずっしり重い音を立て袋に捨てられた
浩一のタオルもすぐに血に染まる
佐山が結に目線を合わせて言う
「病院いる間ずっと一緒にいてやるから
行こう」
横に振る
「そんなに病院いやか?
親御さんに迎えに来て貰うか?」
さっきより勢いよく横に振る
再び う゛ぇと苦しみだす
背中を擦る
「結!しっかり!皆、ついてるからな!」
ドラマで良く聞くセリフ
こんな言葉が結の力になるかわからない
健ちゃんだけじゃないって、伝えたかっただけかもしれない
もっと励ましたかった
「ちょ……と寝…ら……い…から」
結の声は小さくて
弱々しい
「横にしてやろう」
佐山に言われた
結を横にして布団をかける
この時
無理矢理でも病院に連れて行けばよかった
結は、真面目になった
ヤンキーも真面目になった
もはやヤンキーではなく、健ちゃんだ
その健ちゃんがバイク事故で亡くなった
一緒に遊ぶようになってた信也から
結は家族席にいて、気丈に振る舞って
健ちゃんの家族を支えていたと聞いた
中庭でラブラブする2人が浮かぶ
しばらく休んでいた結が、学校に来た
ずいぶんと痩せていた
それは心配なほど……
HRで佐山が
「七瀬!久しぶりだから、無理するなよ
きつかったら保健室いけよ?」
机に目線が落ちたまま返事もしない
いや、出来ないんだろう……
ここは、健ちゃんと過ごした思い出だらけ
辛いはず
休み時間も教室でずっと机と睨めっこ
痛々しくて、なんて声をかけたらいいのか
結を見ていたら、カバンからタオルを出した
鼻血だ!!
「結!保健室いこう!!」
俺は、結の所に駆けよった
頷いて立ち上がる
みるみるうちにタオルが赤くなる
「俺、先生に知らせる」
浩一が先回りしてくれた
フラフラの結の肩に手を回し支え、歩く
保健室のベッドに座ったら
佐山と保健の木谷先生が来た
結はタオルで抑えたまま
う゛ぇと何度かえづく
吐く物もないのだろう
横に座り必死に結の背中を擦る
そんな様子を見て
「病院行こう」「そうですね」
佐山と木谷先生が言う
結は顔を横に振る
「結……病院行った方がいい」
全く止まる気配のない鼻血
結が俺にもたれ掛かる
「これ、使ってないから!!」
浩一が自分のタオルをとってきた
結のタオルはずっしり重い音を立て袋に捨てられた
浩一のタオルもすぐに血に染まる
佐山が結に目線を合わせて言う
「病院いる間ずっと一緒にいてやるから
行こう」
横に振る
「そんなに病院いやか?
親御さんに迎えに来て貰うか?」
さっきより勢いよく横に振る
再び う゛ぇと苦しみだす
背中を擦る
「結!しっかり!皆、ついてるからな!」
ドラマで良く聞くセリフ
こんな言葉が結の力になるかわからない
健ちゃんだけじゃないって、伝えたかっただけかもしれない
もっと励ましたかった
「ちょ……と寝…ら……い…から」
結の声は小さくて
弱々しい
「横にしてやろう」
佐山に言われた
結を横にして布団をかける
この時
無理矢理でも病院に連れて行けばよかった