不器用な俺の恋

翌日、久しぶりに結が休んだ

無断欠席らしい


2限は佐山の授業


「七瀬、連絡ありました?」

「あぁ。連絡取れたよ2、3日休むとな」

「えー。アイツいないと面白くないなぁ」

「そうそう!!からかいがいがあるよな!」

口々に結のことを話す

「お前らどんだけ、七瀬が好きなんだよ」

佐山が苦笑いした



結局、結は1週間休んだ



たったの1週間で、あり得ない痩せ方

化粧していてもわかる

顔色の悪さ


机に突っ伏して佐山の出欠にも返事なし

「七瀬…?きついか?」

佐山が結の顔を覗き込む

「へーき… 」

前なら絶対に、変態教師!!とかいって

怒りまくったな

誰の目にもへーきには見えない

佐山が結の頭をポンとたたくと

「やっぱ、ムリかも」

初めて?素直にギブした

「立てそうか?」

「うん…」

立ち上がるが、全く足に力が入ってない

佐山が結を横抱きして

「保健室連れて行くから」

出て行った

「なんか、ヤバくなかったか?」

「痩せてたなぁー」

「七瀬…素直とかよっぽど具合悪いぞ!」

考えることは一緒らしい

「恭、七瀬どうしたのかな…俺のキューピッドが……」

そういえば、結は浩一と舞ちゃんの

キューピッド

もうすぐ1年かぁ

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