不器用な俺の恋
「高橋君のお母さんから、ナナちゃんの様子どうですか?って電話貰ったんです
保健室ですって言ったら、迎えに来てくれるみたいです」
「そうですか。カバン取ってきます」
高橋の母親か挨拶しておこう
「七瀬の担任の佐山です」
「高橋 健太郎の母です」
「何かあったんですか?」
「ええ。担任の先生には、言っておかないとね…
結ちゃん、健太郎の命日の日、流産したんです」
「え?」
「健太郎の子供でしょうね、すみません」
いや、俺の子供だ……
「頭を上げて下さい」
「結ちゃん、落ち着くまで休ませます」
「よろしくお願いします!
力不足で申し訳ありません!!」
木谷先生が七瀬を連れてきた
「ごめんなさい」
「謝られても嬉しくないのよ!
人の好意は素直に、ありがとうって貰っとけばいいの!!」
「七瀬!!!」
俺を見てニコッと笑う
俺が、無責任なことして七瀬を傷つけた
七瀬…
謝るのは俺のほうだ!!
ごめんな
走り去る車の後ろをただ見送った
こんな苦しい気持ち初めてだよ
七瀬…
いつもこんな気持ちなのか?
なぁ?