不器用な俺の恋
翌日
本調子ではなさそうだけど登校してきた
「結、おはよう」
俺から、声を掛けた
「おはよう」
そう言ってすぐ机に伏せた
「保健室行くなら、ついてくぞ?」
「ん」
「それ、やめろよー」
俺が笑って言う
チラッと顔を上げ笑った
結が好きなのって俺かなって
自惚れる
かなり痛い男だと思う
結がカバンからタオルを出す
まさか!
のまさか!
鼻血……
無理矢理、結を横抱きして
「佐山に言っといて!!」
松本に伝言たのんで
浩一と保健室に連れて行く
軽すぎだろ?
体の中どうなってんだ?
ベッドに座らせ、背中を擦る
「ナナちゃん!ずっと鼻血続いているんじゃないの?」
頷く
「ナナちゃん!
悪いこと言わない、病院行かなきゃ!
ついていくから!ね!」
「行かない」
「どうして?」
「いや」
体が震え出す俺にしがみつく
「大丈夫!!」そう言って抱きしめる
「木谷先生!七瀬は!」
佐山が来た
「ずっと鼻血続いているそうです
酷い貧血状態なんだと、思います
命の危険もあります!
本人嫌がっていますが
病院にいきましょう!」
佐山への説明に
結の震えが酷くなった
「七瀬?保険証、親御さんか?」
頷く
「俺が貰ってくる!それならいいか?」
しばらく間があったが
頷く
結が小さな声で言う
「1人でいくから……」
「ばーか!俺、ついてくし!」
佐山は担任だ
俺の知らない結を知ってる
「待ってろ! な!」
結の頭にポンと手を置いて佐山は出て行った
「恭ちゃん…」
「ん?」
「呼んだだけ……」
「は?」
30分ほどで佐山が、保険証持って戻った
家近いって本当に近いんだな……
佐山と結を見送り教室に向かう途中
「七瀬…泣いてた」
「え?」
「お前の名前、呼んでたとき。
多分お前に……
そばにいて欲しかったんじゃないか?」
「まじ……?」
「ああ」
ついさっきまで抱きしめた
結の感触が分からなくなって
急に不安になった
「浩一、俺……結が好きだ」
「知ってる」
「戻ってくるよな?」
「当たり前だろ!!」
怖い!!
大切な人を失うって
こんな恐怖、体験したことねぇよ
怖い!!
浩一が俺の背中をトントン叩く
健ちゃんを失ったとき、もっと支えてあげればよかった
俺は、なんで気がつかないんだ
涙が止まらなかった
階段で浩一と1限をサボった
本調子ではなさそうだけど登校してきた
「結、おはよう」
俺から、声を掛けた
「おはよう」
そう言ってすぐ机に伏せた
「保健室行くなら、ついてくぞ?」
「ん」
「それ、やめろよー」
俺が笑って言う
チラッと顔を上げ笑った
結が好きなのって俺かなって
自惚れる
かなり痛い男だと思う
結がカバンからタオルを出す
まさか!
のまさか!
鼻血……
無理矢理、結を横抱きして
「佐山に言っといて!!」
松本に伝言たのんで
浩一と保健室に連れて行く
軽すぎだろ?
体の中どうなってんだ?
ベッドに座らせ、背中を擦る
「ナナちゃん!ずっと鼻血続いているんじゃないの?」
頷く
「ナナちゃん!
悪いこと言わない、病院行かなきゃ!
ついていくから!ね!」
「行かない」
「どうして?」
「いや」
体が震え出す俺にしがみつく
「大丈夫!!」そう言って抱きしめる
「木谷先生!七瀬は!」
佐山が来た
「ずっと鼻血続いているそうです
酷い貧血状態なんだと、思います
命の危険もあります!
本人嫌がっていますが
病院にいきましょう!」
佐山への説明に
結の震えが酷くなった
「七瀬?保険証、親御さんか?」
頷く
「俺が貰ってくる!それならいいか?」
しばらく間があったが
頷く
結が小さな声で言う
「1人でいくから……」
「ばーか!俺、ついてくし!」
佐山は担任だ
俺の知らない結を知ってる
「待ってろ! な!」
結の頭にポンと手を置いて佐山は出て行った
「恭ちゃん…」
「ん?」
「呼んだだけ……」
「は?」
30分ほどで佐山が、保険証持って戻った
家近いって本当に近いんだな……
佐山と結を見送り教室に向かう途中
「七瀬…泣いてた」
「え?」
「お前の名前、呼んでたとき。
多分お前に……
そばにいて欲しかったんじゃないか?」
「まじ……?」
「ああ」
ついさっきまで抱きしめた
結の感触が分からなくなって
急に不安になった
「浩一、俺……結が好きだ」
「知ってる」
「戻ってくるよな?」
「当たり前だろ!!」
怖い!!
大切な人を失うって
こんな恐怖、体験したことねぇよ
怖い!!
浩一が俺の背中をトントン叩く
健ちゃんを失ったとき、もっと支えてあげればよかった
俺は、なんで気がつかないんだ
涙が止まらなかった
階段で浩一と1限をサボった