不器用な俺の恋
動物園を後にして、レストランでランチ

家で夕方まで、休憩することに

朝から動きっぱなしの結は昼寝させて

俺らは明日のバーベキューの買い出しへ

ひとりは嫌だというから、母親が残る





【結と母さん】



「うちで、一緒に暮らさない?」

「……ごめんなさい。」

「うちに結が来てくれたら、嬉しいな」

「お母さん…
あたし…高校に入って、恭ちゃんに恋をしたの!
でもね……色々あって……
他の人とお付き合いした
その人、事故で亡くなったの
もう、大切な人は失いたくなくて……
今、住んでるアパートは、その人のお母さんが借りてくれて
一緒に住もうって、言ってくれたのに
断ったの
あたし…恭ちゃんに相応しくない!
恭ちゃんには、幸せになってほしい!」

「結は恭のこと、今でも好きなんじゃないの?」

「うん!大好き!!」

「だったら!!」

「弱虫でごめんなさい
怖いの……まだ……ごめんなさい」

「ううん。ありがとう!
結が恭を大好きって聞けて嬉しい!!
例え、恭と一緒になれなくても
結は、私達の家族よ!!忘れないで!!」

「お母さん… もったいないよ……
嬉しい!!……ありがとう!!」
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