不器用な俺の恋

佐山と結の出会い

大会の翌日、月曜日

結は学校を休んだ…

頑張ったから、具合が悪いんだと思ってた

今週末は、終業式

夏休みに入れば結は、東京の病院

1ヶ月以上、会えない

明日は、来ると信じた

火曜日も休んだ

水曜日も……

夜、近所の公衆電話まで行き
ピッチにかけてみた

（通話料金高いので、家からは悪いかなって思ったのと、ゆっくり話がしたかったから）

電話にでなかった

木曜日も休み

でも、昼休み

〝デンワアリガトウ ユウ〟

2個目の保護！！

嬉しいけど、複雑な気持ちだった

結が心配でたまらなかった

金曜日、終業式

結局、結は来なかった

もしかしたら、このまま永遠に会えないかもしれない

そんな不安まで感じる



それは、俺だけじゃなかった



皆も…



佐山はいつもパッパとHRを終わらせる


でも、今日は皆から結のことで問い詰められていた


佐山が辛そうな顔して俯いた


結に何かあったとわかった…


皆も…静かに佐山の言葉を待つ


たった数秒だっただろう


俺は、背筋に寒気がした


夏の暑さも蝉の声もピタッと止まる


そんな感覚だった