不器用な俺の恋
【佐山の気持ち】


七瀬は、無菌室に入っている

長く起きていられないから、カーテン閉めるまでって言われた

カーテンが開いた時、七瀬が大口開けて

目を丸くした

その顔が可愛くて、吹き出した

手紙の束を受け取り、点滴ブラブラさせて

怒られる

よかった!!元気そうだ!!

あっという間だった……

3日間を予定していたが、負担かけちゃいけないし、明日帰るか……

また来よう!!

北島に、お礼ってランチご馳走して別れた


病院近くのホテルに宿泊することが出来た


七瀬……手紙よんでるかな?


ピリリリリ ピリリリリ

俺のピッチがなる

〝七瀬 結〟画面表示されていた

「もしもし?」

「薫!
今日、ありがとうね!」

「お前、病室から出られないはずたろ?」

「そうなんだけど…
薫のせいで、さみしくて…」

「ばーか、また会いに行くよ!!」

「薫…あたし…」


七瀬が、泣いてる気がした

「あたし…大丈夫だから!!
待ってて!あたしが、会いに帰るから!
皆にも、大丈夫!!って伝えてね!!
本当に嬉しかった!!ありがとう!!」

「七瀬…」

「薫、それじゃ」

「結!待て……」

「薫…」

「俺、待ってるの苦手だから
また時間作って会いにくるから
結、皆そばにいるからな!!」

「うっ……うん。ありがとう!!」

「それと、俺…結が好きだから!!」

「薫…」

「返事とかいらない!何回も振られるのいやだからな!言いたかっただけだし!!」

生徒の七瀬

ではなく、結が好きだと伝えた


「薫…おやすみ」

「結…おやすみ」


うん。また来よう!!

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