不器用な俺の恋
【佐山の気持ち】
俺は今、七瀬の病室の前にいる
無菌室からまだ出られていないが
医者から中に入っていいと許可が出た
無菌室に入るには、色々な手順があった
看護婦さんが丁寧に説明してくれた
入るまでにかなり時間を消費した
看護婦さんから、動揺したりして
七瀬を不安にさせないように言われた
あまり良くないということだろう
恐る恐る様子を見る
「よぉ!!」
「薫?」
「あたり!!」
酸素マスクして、点滴とか心電図みたいなやつとか、たくさん体につけていた
ピッ ピッという音
よくドラマで見る患者の姿をしていた
「お土産!!」
預かった写真を見せる
「ありがとう」
力無くふにゃっと笑う
「薫…」
「なに?」
「今日は、体調いいの…」
そんな風にはとても見えない
「うん」
「あたし…帰りたい……」
「うん…」
「ふふっ薫…わかりやすいよね?」
「なにが?」
「今にも死にそうじゃねーか!ばか!って顔に出てる!ふふふっ」
「んなこと、思ってねぇーよ!!ばか!」
「手術したの
今は、回復傾向だから、ご心配なく!」
「何の手術だよ?」
「内緒」
「そればっかりだな!隠すようなこと?」
「手術、成功したって言ってたから
内緒!!願掛けみたいなもんよ!」
「そっか…七瀬七瀬って、あいつらうるせーんだよ!しっかり治して、帰ってこいよ?」
「うん…」
「ってか、俺…また来るけど?」
「うん…また来てね!」
看護婦さんから、ビニールの中には入るなって言われていたけど
中に入って、七瀬の……結のおでこに
キスした
マスクごしだけど…
「もう!!
好きな人いるって言ったでしょ!!」
「俺が、お前を好きだからいいの!!」
喋らせすぎたかな……
苦しそうだから
「またな!」
「うん… またね……」
なんか、俺が励まされた……ダッセ
俺は今、七瀬の病室の前にいる
無菌室からまだ出られていないが
医者から中に入っていいと許可が出た
無菌室に入るには、色々な手順があった
看護婦さんが丁寧に説明してくれた
入るまでにかなり時間を消費した
看護婦さんから、動揺したりして
七瀬を不安にさせないように言われた
あまり良くないということだろう
恐る恐る様子を見る
「よぉ!!」
「薫?」
「あたり!!」
酸素マスクして、点滴とか心電図みたいなやつとか、たくさん体につけていた
ピッ ピッという音
よくドラマで見る患者の姿をしていた
「お土産!!」
預かった写真を見せる
「ありがとう」
力無くふにゃっと笑う
「薫…」
「なに?」
「今日は、体調いいの…」
そんな風にはとても見えない
「うん」
「あたし…帰りたい……」
「うん…」
「ふふっ薫…わかりやすいよね?」
「なにが?」
「今にも死にそうじゃねーか!ばか!って顔に出てる!ふふふっ」
「んなこと、思ってねぇーよ!!ばか!」
「手術したの
今は、回復傾向だから、ご心配なく!」
「何の手術だよ?」
「内緒」
「そればっかりだな!隠すようなこと?」
「手術、成功したって言ってたから
内緒!!願掛けみたいなもんよ!」
「そっか…七瀬七瀬って、あいつらうるせーんだよ!しっかり治して、帰ってこいよ?」
「うん…」
「ってか、俺…また来るけど?」
「うん…また来てね!」
看護婦さんから、ビニールの中には入るなって言われていたけど
中に入って、七瀬の……結のおでこに
キスした
マスクごしだけど…
「もう!!
好きな人いるって言ったでしょ!!」
「俺が、お前を好きだからいいの!!」
喋らせすぎたかな……
苦しそうだから
「またな!」
「うん… またね……」
なんか、俺が励まされた……ダッセ