不器用な俺の恋
4回目の登校日

お盆やら、合宿やらで佐山にあえないまま

「おはよう!!
この前、七瀬の所へ行ったときの話から!
相変わらず、無菌室だったけど中に入れてもらえて、話が出来たよ!
写真、喜んでた!
教えてくれないけど、何かの手術して
成功したって!
きつそうだったけど、本人が言うには
体調良くなって、回復傾向だって!
夏休み終わる前に、次の登校日後に
もう一度、行こうと思っている!」


佐山、結と話せたんだ!!


手術が気になるけど……


回復傾向って言葉聞いて


嬉しかった!!


今度、佐山が行く時


何か托そう!!


父母にも伝えた


思えば、親と会話するようになったのも

きっかけは、結だな…


いわゆる職業病か?

母さんは、何の手術かが気になるらしい


俺も気になるけど、今は何かしたい


また、手紙書こう!!

それから、可愛い髪飾りみたいなのを送ろう

ボンボンは、ちょっとビヨーンと伸びてた

学校につけてこられるようなやつにしよう

松本に頼んで、蘭ちゃんと3人で買い物へ

「ナナちゃん、赤好きだからね!」

「これは?」

「七瀬らしくない!」

「これは?」

「やだぁー」

「これは?」

「「 微妙 」」



どうやら、センスがないらしい




「森田くん、赤じゃなくてもナナちゃんに
似合うかなってのを想像して選んで?」

「んーーーーーーお!これ!!」


「「いいねぇーーー!!」」


合格を頂きました


松本と蘭ちゃんは、小説を選んだ



5回目の登校日


結局、皆から手紙とか大荷物になった!

「ちゃんと誰からか、わかるようにしとけよ?」

苦笑いの佐山が言った


「皆が待ってるって、七瀬に伝われば
病気も意地で治すだろうな!
これを七瀬に届けてくる!!
七瀬がこの前より、元気になってるといいな!
優しい生徒たちの担任になれて、俺は幸せだな!!」



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