セルフィシュラブ

別に名前の入手先がどことか今はどうでもいいこと。とりあえずこの状況をどうにか回避したい。



「…、」

「ん？」



精一杯目元に力を込めて月岡を睨むもわざとらしく首を傾げられるだけ。…マジ腹立つ…！


前から間宮がきゃあきゃあ騒いでいる気がする。見てるなら助けてほしい。私がコイツを苦手だって知っているのなら尚更助けろ。



「さっきから手動いてないみたいだね」

「動いてます」

「プリント何も書いてないよね」

「書いてます。センセー目悪いんじゃないんですか」

「…、…ノートに誰の悪口書いてるのかな」



チッ、見られた。（　）に答えを埋めていないプリントでノートを覆うもその手を掴まれ阻止される。


ひいいいいいいっ！触られている！蕁麻疹出る！キモい！吐く！



「（…くたばれって…ひでー…）授業に集中してね」

「っ、分かったんでさっさと授業進めてください」

「…ならちゃんと聞いてね、瑠依さん」

「…、」



さっきから思ってたけどどうして下の名前で呼ぶんだこの男。キモいってこと分からないんだろうか。馴れ馴れしいんですけど。