夜空の琥珀
 
「お、大げさだよ……」


「紅林さんが僕の目を綺麗だって言ってくれて、すごく嬉しかった。今の僕の気持ちも、それと同じなんだよ。

 ……ううん、ちょっとだけ違うかな」



 澄み切った黒曜石の瞳が、私を完全に捉えた。



「紅林さんが僕の目を綺麗だと思ってくれてる以上に、僕は、紅林さんの髪を綺麗だって思っているよ」




 ……ダメだ。


 もうキャパシティオーバー。



(わわ、話題変えよう、話題!)
 
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