夜空の琥珀
「君がそう言う限り、僕が安心することはない」
「え……?」
「だって僕は……」
若葉くんは何かを言おうとする。
けれど口をつぐみ、逡巡する。
「……僕は、君が思うような人間じゃない。隠していることだってたくさんある。それなのに、君の気にかけてもらえるような資格は、ない」
私を真っ直ぐに見つめるのは、強い輝きを秘めた瞳。
なのに、奥に底知れない何かがあった。
「……そ、そんなことないよ。資格があるとかないとか、そんなの関係ないじゃない。だって私たち、友達でしょ? 友達の心配をするのは当たり前でしょ?」
若葉くんは口角を上げた。
ほら、わかってくれた。
彼はきっと笑顔でうなずいてくれる――