夜空の琥珀
 
 琥珀の眼差しが、強い意志を秘める。



「君が恐れずに自分を受け止めるなら、僕も、君が信じてくれる『僕』を信じることにした。

 だから僕は、もう自分を隠さない。――そう思わせてくれたのは、間違いなく君だ」



 頬にそっと触れる手。

 真っ直ぐな瞳とその心が、私の心に語りかける。



「ありがとう。この言葉は、何度言っても足りないよ」



 ……やっぱりそうだった。


 この手は、3年前に触れたものと同じぬくもり。


 私の孤独なんて、若葉くんと比べたらちっぽけなものだ。

 それでも彼は、笑って私を励ましてくれる。
 
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