夜空の琥珀
涙
「あなたが聡士くん?」
いつの間にか目の前に女性が立っていた。
背の高い、金髪の、綺麗な女性だった。
はい、とだけ答えると、彼女の深海のような瞳がはにかむ。
「それじゃあ、今日からよろしくお願いね!」
「あ……ちょっと」
いきなり手首を掴まれ困惑。そんな僕を「早く早くー!」と女性はやけに嬉しそうに引きずる。
ため息をつきながら考えを巡らす。
これは、僕がここに呼び出されたことと関係があるのだろうか。
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涙