夜空の琥珀
「セラちゃんは、あなたと遊ぶことを本当に楽しみにしていたの。あなたと何をして遊んだとか、毎日その話ばかりだったわ」
「…………」
「あの子はあなたのことが大好きなの。そのあなたが何も言わずにいなくなったら、あの子には、誰もいなくなってしまう。あの子には、あなたが必要なの」
大袈裟な。僕にそんな価値はない。
「必要としていたのは、僕のほうです。セラちゃんといるだけで楽しかった。本当に助けられていたのは、僕のほうなんです」
この目を怖がったりしなかった。
笑顔で接してくれた。
それがどんなに僕を救ってくれたことか。