夜空の琥珀
「みんなに避けられていることはすぐにわかった。その理由が紅林さんだってことも。
それでも僕は、紅林さんと一緒にいたかったんだよ」
若葉くんの言葉は嬉しい。
泣きたくなっちゃうくらい。
でも。
「ダメだよ。それじゃ若葉くんに友達ができないもん……」
「誰かを無視して仲良くなったのが友達なの?
僕はそうは思えない。そんなもののために君が傷つくなんて、お門違いだよ」
その言葉は静かに、鋭く私を追い詰める。
深く、心をえぐる。
彼は、できもしないことを私に求める。