夜空の琥珀

「おなか痛くなってきた。性に合わないことはするもんじゃないな。はぁ……」



 ……私は、異質な髪の色から周囲に恐れられている。

 いわゆる、不良というモノを思わせたのだろう。

 元々ツリ目で、キツイ印象を与えるのは仕方ないとしても、そこまで誤解されるなんて高校に入る前は考えもしなかった。

 子供の頃からやっている剣道の竹刀も、私が持つだけで不良の金属バット的なポジションに置かれてしまうんだろう。


 そんな私に近寄る人がいたとしたら、さっきみたいな人たち。

 同類だと勘違いしたのか、しばしばちょっかいかけてくるけど、一言いいですか。


 違いますから!
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