夜空の琥珀
 
「まさかとは思うが……私たちの会話を聞いていたのか?」


「……目に入っただけだ」


「っざけんな! プライベートだろ!」


「うるせーな! 話は聞いてねぇんだからいいだろ! それとも何か? 聞かれたら困るようなことでも話してたのか?」



 うっ、図星……!

 何しろ、若葉くんの前では素全開ですからね。

 そりゃあ聞かれちゃアウトですよ!


 不自然に黙りこくった私をいぶかしんで、城ヶ崎がとんでもない質問をかませてきた。

 そして、今に至る――
 
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