夜空の琥珀
 
 ……私と若葉くんの関係?

 そ、そんなの!



「友達に決まってんだろっ!」



 昨日の今日で、言いづらい関係になったつもりはないよ!?


 なおも追及するような視線に冷や汗が出てきた頃、ふと興味を失くしたように城ヶ崎が肩をすくめた。



「あっそ」



 え、聞いといて何ソレ。

 こっちは必死だってのに無責任じゃない?

 この人は何がしたかったの?



「ふん、友達なんて小綺麗なものが本当に続くと思うのか」


「ネチネチと嫌味なヤツだな。そんなに私のことが気に食わないのか」


「聞くほどのことでもないだろ」



 むっかー! いちいち堪忍袋の緒をつつき回さないでよね!
 
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